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子供のイヤイヤ期を切り抜ける方法が知りたい!

相談「子供のイヤイヤが始まりました。」

子供はまだ2歳手前なのに、もうイヤイヤが始まりました。仕事が忙しいので、家でずっと構っていはいられません。いつまでイヤイヤするのか、どんな対処方があるのか教えてほしいです。

イヤイヤ期は誰もが通るものです。
成長の現れですので、気長に見守ることが大切です!
イヤイヤ期の理由や対処法についてご説明しますので、参考にしてみてください

イヤイヤ期とは?

イヤイヤ期は自我の芽生えと言い換えられることがあります。イヤイヤ期はその子によって度合は異なりますが、道路やスーパーなど所構わずひっくり返って泣き叫ぶような状態だったり、「イヤイヤ」と首を横に振って何に対してもきっぱり「イヤ」と断り駄々をこねるタイプだったり、その姿は様々です。
赤ちゃんは生まれてからずっと自分が主人公で生きていますが、成長につれてパパやママと自分の考えや感覚が異なっていることに気づいていきます。すると自分の意思を持って「自分でやってみたい」「決めたい」というアピールをするようになっていくでしょう。自己主張が強かったり早く出てくることは心が成長している証です。

どうしてイヤイヤ期は起こる?

イヤイヤ期では、自分の意思とは違うことがあるときに、まだ言語化できなかったり伝え方がわからなかったりするため「イヤ」という言葉で意思表示します。
言葉数が少ない子供にとって、とても使いやすい言葉が「イヤ」なだけで、アメリカ系の子供は「NO」を使い、どこの国でも簡単な言葉でイヤイヤを表現しています。
イヤイヤ期は大変という声が多いですが、子供が嫌なことをわかるということは、自分の理解が深まっているということ。成長過程でとても大切な時期なので心の成長を頼みになら付き合いましょう。

イヤイヤ期はいつまであるの?

早い子だと1歳半くらいからイヤイヤ期が始まります。助走期とも呼ばれ、本格イヤイヤ期の前兆のような時期です。個人差はありますが、2歳ごろに最大のイヤイヤ期が到来し、3~4歳くらいで落ち着いてくる子が多いようです。1歳すぎから4歳までずっと続くというわけではなく、集中的にイヤイヤ期が訪れたり、先週と今週で別人と思うような波があったりすることも。また、2歳でイヤイヤが落ち着いたあと3~4歳ではイヤイヤが出てこない子もいます。
年齢ごとのイヤイヤ期の特徴をご説明します。

1歳のイヤイヤ助走期

1歳くらいの子供はまだイヤとも言えない子が多いと思いますが、イヤイヤは起きます。イヤのかわりに「ギャー」とか「イー!」とか、言葉でにできない分、大きな声や体をバタバタしてアピールします。見た目は赤ちゃんでも自己をしっかり持っていて、「おむつ変えはイヤ!」「このおもちゃじゃない!」と主張します。この時期の赤ちゃんは自分で動き回れる範囲が狭いので、暴れていてもかわいいものです。欲求をみたしてあげられるときは、温かく見守りながら応えてあげましょう。

2歳の本格イヤイヤ期

本格的に始まるイヤイヤ期は2歳ごろからです。何を言っても「イヤ」で返事するような状態に、ママ・パパは頭を抱えてしまうこともあるのではないでしょうか。
2歳のイヤイヤ期は、何がイヤなのかを説明できないため、とりあえず「イヤ」と回答している場合が多い傾向です。例えば、「ごはんを食べよう」と伝えたときに「お腹は減っているけどおやつがいい」と思っていて、言葉では伝えられないので「イヤ」でアピールしています。ほかにもお散歩にお出かけしたいけど「この服はイヤ」「こっちの帽子がイイ」など、お出かけはしたいけど別の何かが気に入らないときに「イヤ」になってしまっていることも。この時期は無意識的に「イヤ」を使うときもあります。子供自身もイヤと言いながらイヤ?と思っているときもありますので、様子を見て違うアプローチで提案してみたら案外すんなり「はーい!」となることも。じっくり様子を伺って、何がしたかったのか、何が欲しかったのかをゆっくり代弁してあげると、子供の気持ちがわかったり、子供も落ち着いて何がしたかったのかが整理できるようになったりしていきます。

3歳のプライド高めイヤイヤ期

3歳では言葉数もできることも増えてきます。自分の思うようにやりたい、自分の好きなようにしたいという個性という名のプライドが生まれてくる時期です。自分でなんでもできると思っているので、親が勝手に片づけてしまったり手伝ってしまったりするだけでスイッチが入ってしまうことも。この時期は王様に仕える家来になった気持ちでサポートすると機嫌を損ねることが減るかもしれません。とは言え、こぼしたり汚したり見ているコッチがヒヤヒヤするタイミングはまだまだ多いです。危ない場合には手が出てしまうと思いますが「お手伝いさせて?」と一声かけてあげるだけで、子供の個性を伸ばすキッカケになるかもしれません。口が達者になってくるのでついイラッとしてしまうときもあると思いますが、プライドを傷つけずに育てるよう工夫してみましょう。

イヤイヤ期の子供にNGな接し方

イヤイヤを対処するときに気を付けている点が3つあります。

①脅しや否定、交換条件などをしない

脅しと文字にするとそんなことはしないと思うかもしれませんが、実はよくやりがちなことです。
「○○すると怖いお化けがくるよ~!」「○○するなら置いていくからね!」といったことがある親御さんは少なくないと思います。これは子供にとって怖い脅しです。不安を煽ってしまって逆効果になってしまうことも。原因や目的がわからないけど怖いからやめる!というやり方は、いい成長に繋がりにくくなってしまうので注意が必要です。

交換条件もやりがちですが、「○○したらオヤツをあげる!」というのは避けたほうがいいでしょう。「○○しないとオヤツなしね!」というのも、交換条件と脅しになっているので、子供にとっては「お母さんのいじわる!」という気持ちだけが残ってしまいます。普段からオヤツがないと動けない子になってしまう可能性があるので、オヤツで釣るのは最終手段にしましょう。
また、イヤイヤしているとき「ダメ!」と言っても全く通用しません。自分の思いを否定されて余計にイヤイヤが強くなってしまうことも。否定な言葉を使いそうなときは、できるだけポジティブな言葉に変換してから使ってみましょう。

②わかりにくい言葉で叱る

イヤイヤ期は子供に寄り添って、ゆったりした気持ちで取り組むと効果的ですが、そうもいきませんよね。ときには叱るときもあると思いますが、子供にとってわかりやすい言葉かどうかを意識して伝えるようにしましょう。子供の知らない言葉や早口だと、何のことかわからないまま叱られている状態です。ただ何かを怒られた、という悲しい気持ちだけが残ってしまうので、子供にわかりやすい言葉で優しく伝えるのがポイントです。なぜ叱られたのか、何がダメだったのかを理解することで次は叱られないように気を付けるようになります。
叱るときもダラダラ長くならないように、端的に何がダメで、どうしたらいいのかを伝えるようにしましょう。話が理解できればギュッとハグしてあげて「今は叱ったけど○○ちゃんのことが大好きで心配だからだよ」とフォローしてあげると後味がスッキリするかもしれません。

③感情的になる

イヤイヤされ続けるとストレスもたまってきてしまいます。どれだけ落ち着いて対応しようと思っていても感情的になってしまうこともあるでしょう。やってしまった・・・と後悔するのではなく、感情的に怒ってしまったあとは「でも!○○ちゃんが大すきだよ」とフォローを入れるようにしましょう。これだけで子供は「ママが怒るのは私のことが嫌いだから」というずれた考えをしなくなっていきます。感情的に怒ってしまうと自己肯定感が低くなってしまうので、注意したいところです。ご自身の時間をたっぷりとって余裕を持つように心がけましょう。辛いときは家族や周りを頼って、子供から少し離れてみるのもありです。支援センターや子育てサポートに相談して愚痴を聞いてもらうだけでもスッキリするので、イヤイヤ期はストレスを溜めないように、都度発散していきましょう。

イヤイヤ期のポイントを押さえて一緒に成長しましょう

気持ちを代弁して共感する

子供は言葉が上手く使えなくても意味はわかっています。「何が嫌だったの?」という問いかけには答えられませんが、「○○が嫌だったの?」と提示してあげると、「うん」や「イヤ」で子供の気持ちを汲みとってあげましょう。何がしたかったのか理解できたら、「そうだね、○○だったね」、と共感してあげることが大切です。「そんなこと気にしないよ、大丈夫大丈夫!」とその場を流してしまうと、わかってもらえないという気持ちが強くなってしまいます。共感すると「理解してもらえた、これでいいんだ」と自己肯定感が成長されていきますので、コツコツ心を通わせていきましょう。

選択肢から選ばせてあげる

着替えや歯磨きなど子供がイヤイヤするときは、選択肢を出してあげましょう。洋服を自分で選ばせると、自ら選んだものなら着るようになっていきます。歯ブラシのカラーを二つ用意しておいて、今日はどっちの歯ブラシを使おうか?と提案するとコッチ!とイヤイヤしながらも手にとれば自分でできるようになっていくでしょう。イヤイヤが強く、どちらもイヤ!というときは、普段は子供がさわらないママの服を選んでもらったり、ママの靴を選んでもらったりしてみるのがおすすめです。選んでくれた服や靴を履いて、「オシャレな服に着替えられたから○○ちゃんも着替えてお出かけしよう!」と誘うと意外と簡単に乗ってくれることがあります。選んだ服を着て喜ぶ姿を見せるだけでも、自己肯定感が磨かれ、これがいいんだと気づけば、率先して自分でもやってみようと取り組んでいくでしょう。

遊びの流れで一緒に楽しむ

「○○して」と言ってもイヤイヤしてしまうときは、遊びの中にしてほしいことを組み込んでみましょう。
おもちゃを片づけるときは、運ぶ係とおもちゃを入れる係を任命して、一緒に楽しみながら取り組みます。ほかにもお風呂に入るのをイヤイヤする場合は、追いかけっこの延長で「お風呂までよーいどん!」とか、「お風呂行きの電車が出発しまーす!」とバスタオルを握らせてガタンゴトンと連れて行くのも楽しんでくれますよ。

イヤイヤ期は親の心の準備が大事です。時間の余裕を持って子供と対峙してみてください。また、イヤイヤする子供の相手に疲れが出てきてしまったら、ワンクッション置いてから子供と話をしたり、その場を離れて時間を置いたりしてみましょう。その子の持つ個性をよりよくするために、親のゆとりが大切です。

ありがとうございます!
子供のイヤイヤの理由や対処法がわかったので、さっそく試してみます!